「本当の空の物語 福島という藝術」
福島12市町村という言葉をご存じですか?
私は、知りませんでした。
恥ずかしながら、知りませんでした。
福島12市町村とは、
2011年の東日本大震災による、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、避難指示等の対象になった地域です。
避難指示を受けていることは、皆さんもよくご存じだと想いますが、それが12の市町村に及んでいたことは、知りませんでした。
福島は、その土地柄から、奥羽山脈、阿武隈高地の2つの尾根で境界を分けて、3つの地域に分かれるそうです。
海沿い、太平洋側の「浜通り地方」、
そこから少し内陸側の「中通り地方」、
そして、日本海側内陸の「会津地方」。
この12市町村は、
太平洋側の「浜通り地方」に10市町村、
「中通り地方」に2市町村あります。
12市町村だけをみて、
海岸沿いの「海側7市町村」と
「山側5市町村」と、
2つの地域に分けることもあるようです。
1つずつ紹介してみましょう。
海側の7市町村、
南相馬市、
浪江町、
双葉町、
大熊町、
富岡町、
楢葉町、
広野町、
山側の5市町村、
川俣村、
飯舘村、
葛尾村、
川内村、
田村市です。
これだけの市町村の方々が、避難を余儀なくされたのです。
そして、震災から12年ですか、先日、2023年3月22日に浪江町と富岡町の拠点区域の避難指示を解除されたというニュースがありましたね。
12年、、、、、。
そして、あと1つ、飯舘村の拠点区域の解除が残っている状況のようです。
この飯舘村の拠点区域も今年2023年5月に避難指示の解除を目指しているそうです。
拠点区域というのは、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、放射線量が高く、立ち入りが制限されている帰宅困難区域のうち、先行的に居住や農業などの再開を目指す区域。正式には、特定復興再生拠点区域と呼ばれているようです。
12年もの時間をかけて回復を図ってきたのですね。
長い月日でした。。。
12市町村ね。
少しずつ少しずつ避難解除がされてきました。
地球的な時間や、宇宙的な時間からしたら、本当に短い時間ですが、我々人間にとっては、長い長い時間でしたね。。
これだけの時間をかけて回復させなければならないもの、実際にはまだ回復しっきっていないのだと想いますが、そういうモノを人間が開発して、利用してきた、と言うことですね。
ですので、やはり、
ここでエシカル、や、サステナブルと言った、キーワードが出てきて、未来に向った取り組みも、同じように力を入れてやって行くのだと思います。
文化、文明は、ヒトが創ってきたモノです。
過去にも多くの文化、文明が存在してきました。
そして、滅んできましたね。
この文明はしっかりと未来につなげていくような取り組みをしていきたいですね。
今日はね、ちょっと視点を変えて、
この12市町村、それぞれにマスコット?キャラクターがいます。
公式キャラクターです。
ゆるキャラ?でしょうか?
こちらを紹介したいと想います。
まずは、
南相馬市の「のまたん」、
浪江町の「うけどん」、
双葉町の「フタバくん」、
大熊町の「まあちゃん」、
富岡町の「とみっぴー」、
楢葉町の「ゆず太郎」、
広野町の「ひろぼー」、
川俣町の「小手姫様」、
飯舘村の「イイタネちゃん」、
葛尾村の「しみちゃん」、
川内村の「モリタロウ」、
田村市の「カブトンファミリー」
です。
突然ゆるキャラを紹介されても・・?
となりますよね?
ですので、この中から、先日、訪れた町の1つ浪江町のキャラクター「うけどん」をもう少し紹介してみます。
「うけどん」は、
なんと、お米の妖精だそうです。
そのお米の妖精さん「うけどん」は魚の帽子をかぶっていて、なんと髪の毛が、イクラだそうです。
浪江町には、請戸川という川が流れていて、その川をサケが遡上(そじょう)してくるらしいです。
ということで、
「うけどん」は魚の帽子、サケの帽子をかぶっています。
そして髪の毛がイクラ。
そして、「うけどん」はどんぶりに乗っています。
入っています。
このどんぶりは、浪江町の特産品で、国の伝統工芸品にも指定されている
「大堀相馬焼」
だそうです。
大堀相馬焼のどんぶりに入って
サケの帽子をかぶっていて
髪の毛がイクラの
お米の妖精、
「うけどん」
、可愛らしいですよ。
チェケラしてみて下さい。
こんな風に、少しずつ町を取り戻していこう、
そして、
後世にもしっかりと伝えていこうと、多くの方々が、動いています。
そして、
私が出逢った方々、
みんな元気で、とても前向きでした。
そして、ゆっくり楽しくやっていきます、
という言葉をよく耳にしました。
笑顔で静かな印象ですが、
強い意志というか、
情熱のようなものが感じられました。