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日々のまにまに。私事。ペンペルの詩。福島12市町村。

記憶旅行の旅 秋田県 保呂羽山 波宇志別神社 その2

波宇志別神社里宮神殿

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保呂羽山の山頂、波宇志別神社から御山を無事に下り、麓の波宇志別神社 里宮神殿へ伺いました。

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奥さまがご都合を付けて下さり、お話を聞いて下さいました。

今回、こちらにお邪魔するきっかけとなったお話、波宇志別の神様と下照姫様のことをうかがいました。

波宇志別の神様と下照姫様


出雲の神在月、全国の神様が出雲にお集まりになりますが、お帰りになる時に、売豆紀神社の神様 下照姫様のもとに寄られる神様が何人か居られることを聞きました。

下照姫様があまりに美しいため、お会いしてから帰られるそうです。

その中で、一番最後までいらっしゃる神様が、波宇志別の神様である、と聞いたお話をしました。

そして、波宇志別の神様にお会いしたくなり、こちらを訪ねたことをお話ししました。

奥さまは、遠方から訪ねてきたことに驚き、親切にいろいろお話しして下さりました。

そして、申し訳なさそうに、こちらの波宇志別神社ではそのような云い伝えはありません、ということでした。

少し失礼なことを聞いてしまったかもしれないな、、と思ながらも、謎が一つ解けたような気がしました。

 

 下照姫様はこちら↓www.mad0kara.com

 

神在月

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そして、神在月のお話になり、全国の神様が出雲へお集まりになる話になりました。

そして、霜月神楽のお話になりました。

恥ずかしいことに、この霜月神楽のことは何も知らず、予想外のお話でした。

そしてそして、驚きの連続とワクワクの連続でした。

驚いたことに、神様達は、こちらに来て、お釜のお湯に入ってから出雲へ向かうというのです。

11月7日から夜通し行われる神事、霜月神楽で神様をお迎えして、その年の収穫への感謝と、来年の五穀豊穣、無病息災をお願いするそうです。

そして、神様は出雲へ向かわれるそうです。

そのままお釜に乗って向われる神様もいらっしゃるとか、、。

確かに、出雲で行われる神迎祭は11月の下旬ですし、出雲では直会(なおらい)と言って、神様達は宴会をしにいらっしゃるのだ、と聞いたことがあります。

なんとなく、納得してしまいます。

 

直会(なおらい)


「神事が終わった後に行われる宴会」とされるのが一般的のようですが、本来は神事の一つのようです。

神様が召し上がったものを頂くことによって、神様との結びつきを強くして、お力を別けて頂き、そのご加護を期待するもののようです。

 

霜月神楽

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保呂羽山波宇志別神社の神事の一つで、1200年以上の歴史があるとされる国の重要無形民俗文化財だそうです。

保呂羽山、波宇志別神社里宮神殿にて、毎年、霜月 11月7日の夕刻から翌朝まで,、夜を徹して行われるそうです。

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神殿の神前をしめ縄で囲んで、天上には種々の形の幣や、しめ縄を張り巡らせるそうです。

神殿内に大きな湯釜を二つ据えて、沸騰した湯をたてて、舞台を祓い清めながら行われるそうです。

これは、湯立神楽と呼ばれ、古式ゆかしい神事で、伊勢系統の神楽だそうです。

そしてまた、寄合神楽といって、神社にゆかりのある近所の神職が集って行われるそうです。


大勢の参拝者が見守る中、神職の方々が三十三の神事を奉納します。

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まず、神おろし、招魂、祝詞などが行われ、
五調子 
湯加持 
天道舞 
伊勢舞 
保呂羽山舞 
と呼ばれる曲が次々と舞われていくそうです。

笛、銅拍子、太鼓、が奏でられ、舞が奉納されていきます。

明け方近くになると、熱湯に笹を浸して参拝者に振りかける湯立ての場面になり、最高潮を迎えるそうです。

舞の中でも、保呂羽山舞と言う舞は、舞の途中で託宣(神の言葉)を告げる場面があるそうで、巫女の原型を今に伝えるものとされているそうです。

そして、神入舞という舞で最高潮を迎え、神前の釜の湯を笹を使って、参詣者に振りかけるそうです。

舞はそれれぞれ担当の方がおり、一度決まると毎年その方が舞われるそうです。そして、その方がお亡くなりになったりした時に、次の方が決まり、また次の方が引き継いでいくそうです。

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北東北の秋田の十一月と言えば、寒さも厳しいと想像します。

そのような過酷な状況の中、大自然や神様に感謝をし、また、お祈りをささげ、自然や神様のお陰で、人は生きてゆけるのだな、、と強く感じました。

 

お釜の伝説

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お釜には「一之釜」「二之釜」 「三之釜」 があって、神社によって、神様によって、入るお釜が違うそうです。

神様がお湯の沸いたお釜に入ることや、神様によって入るお釜が決まっていることや、そんなお話を聞いて自分の中ではとても盛り上がってしまいました。

あまりにもワクワクしてしまい、このお話と、霜月神楽の関係や、今思えば疑問に感じることなどは、その時は感じず、ただただ興奮と感動でいっぱいになってしまいました。

お釜の伝説は実際にありますし、想像しただけでワクワクしてきます。
この「お釜伝説」はまたの機会に改めて調べ直したいと思います。


お詫びと次回

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お詫び。
記憶を頼りにしたこともあり、この時はとても感動し、興奮と情報の大きさなどで、多少私の思い込みや、デフォルメがあるかもしれません。ごめんなさい。

次回は、波宇志別神社 神楽殿。

この神楽殿のお話で、今回の旅は終わりにします。

 波宇志別神社 その1 はこちら↓

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