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日々のまにまに。私事。ペンペルの詩。福島12市町村。

記憶旅行の旅  青森県 十和田神社

 

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十和田神社へ 

十和田湖の乙女の像の後に、こちらに立ち寄りました。(2019/5/11)

幾本もの大きな杉の木が立ち並ぶ中、木造の立派な鳥居が迎えてくれます。

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その先にまた石で出来た鳥居があり、その両脇には、狛犬さまが個性的に迎えて下さいました。

北東北地方の狛犬さまは初めてで、また独特の雰囲気をお持ちでした。

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そこを抜けると本殿です。
本殿に着いたらお日様がまた迎えてくれました。

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ドキドキする見事な本殿です。

こちらにもまた少し変わった勇ましい狛犬さまがいらっしゃいました。

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お参りを済ませ、少し静かにその場にお邪魔します。

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木々の力が強く、真っ直ぐに伸びてゆくそのエネルギーに圧倒されながら、それでも穏やかに時間が過ぎてゆきました。

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十和田神社

 

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昔から霊場として信仰され、北東北地方に分布する水神信仰の象徴とされてきたそうです。

御祭神は
日本武尊、青龍大権現、熊野権現

御利益は武運と健康、そして、恋愛運だそうです。

 

由緒

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由来は二説あるそうです。

一 坂上田村麻呂


一つは、807年、坂上田村麻呂が東方の遠征をした時に、湖が荒れていて渡れなかったそうです。そこで、坂上田村麻呂は、社を建てて祈願をしてから、筏を組んで渡ったそうです。この社が十和田神社の起源と云われているそうです。

二 南祖坊の伝説

もう一つは、現在の青森県南部町出身の修行僧、南祖坊が、熊野に籠もって修行をしていると、鉄の草鞋と錫杖を神様から授かり、

「百足の草鞋が破れたところに住むべし」

と夢のお告げを受けて、諸国を巡り、十和田湖畔で百足の草鞋が尽きたといいます。

当時、十和田湖には八幡太郎というマタギが、湖のイワナを食べ、水を飲んでいるうちに八頭の大蛇となり、湖を支配していたそうです。

そこで、南祖坊は、その霊験によって九頭の龍に変化して、約36mの身体を十曲(とわだ)に曲げ、八幡太郎を退治したという伝説が残っているそうです。

そうして、南祖坊を青龍権現として崇め祀ったという名残りが今も伝えられ、境内の熊野神社には彼の履いていたという鉄の草鞋が奉納されているそうです。

 

占場

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十和田神社には、吉凶を占う「神意必顕」の場、として信仰を集めている「占場」があります。

わたしは今回は伺えなかったのですが、十和田神社から山中へ150m程入った頂きから、鉄の梯子をつたって下りたところに占場があるそうです。

南祖坊入水の場とも云われているそうです。

占場は、お金やお米を白紙にひねったものや、宮司様が神前に供えてお祈りをした「おより紙」を湖に投げ入れて吉凶を占う場所として信仰を集めているそうです。

願いが叶うときには水底に引き込まれるように沈み、かなわない時には、重いものでも浮いたまま波にさらわれ沖に流されていくそうです。

現在は、頂から占場へ下りる梯子は通行禁止となっていて、「おより紙」は、乙女の像のまえに広がる御前ヶ浜に投げ入れるか、吉凶を占う場所については、自宅のお風呂や洗面台でも良いとされているということです。

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「おより紙」 より

「おより紙」には次のようなことが書かれています。

地上第一の霊場は十和田神社。
湖中第一の霊場は御占い場。
ここは古来より竜神信仰の霊験あらたかなところであって人智、人力の及ばないところを御神力によって世の安泰を祈るところである。されば昔から社参のともがら此所に来て至心に一切のことを占い求めました。万一、うけひき給わぬ時は、いずこよりか深山がらす飛び来て、占い紙をくわえ去ったと語られております。思いを込めて占問うものは何ぞ。すなわち、年穀の豊凶、海漁の予測をはじめ、事業、将来の成不成、病気本復の速不速、交通安全、念願の成否、嗣子の有無あらゆることを占トして神意心当、まことに畏れべくまた敬すべく秘奥の旧儀なのであります。

何かこころにフっと落ち着くものがあります。 

三湖伝説

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八郎太郎の物語は三湖伝説として他にも語り継がれている伝説があります。
この三湖伝説はまた機会を改めて、深めていきたいです。

帰路

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お札を頂き、珍しく御朱印も頂きました。

社務所で少しお話をうかがい、なんだかとても安心した趣で帰路につきました。

この日は占場には行けませんでしたが、とても気持ちの良いものを頂いた気がしました。

木々のエネルギー
山々のエネルギー
湖のエネルギー

それらが一つにまとまって、浄化して頂いた気が致します。

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昔から伝えられているお話や、物事の尊さや深さを感じ、次なる場所へ向けてまた出発致します。

 

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